Diary

diary「120%」
2016.12.26

考え方を変える。

そんなに力を出したいわけでもないけれど、それだけ力を出さないと終わらないから、自分の中の120%の力を出す。 冬場がシーズンなので、11月から12月にかけては毎年 全力投球の日々。忙しくなると私の場合、仕事ではなく、そこに入り込む育児と家事に追われてしまいます。自分の子どもと言えど当たり前に全く違う一人の人間なので、考え方の相違より反発が出て、思うようにいかないことがほとんど。それを覚悟で仕事をしているのですが、疲れているとそれを受け入れる余裕がなく、忙しさを理由に言動が刺々しくなってしまう。自分でもそれに気づいて反省するのですが、子どもに悪影響を与えてしまいそうで恐ろしいのです。こんな時は、ひと呼吸して、考え方を変えてみなくては。120%を出せるというは「あの時もう少し頑張っていればよかった」という後悔がないということ。そして、まわりの先輩方が教えてくださるように、子どもが小さく忙しいときが一番いい時だということ。自分自身のケアもできず、睡眠不足のこの今が最高だなんて!と思ってしまいますが、こんなに親に愛情を求めてきてくれるのは、今しかないですよね。
忙しさから抜け出せず、感謝する心を置きざりにしてしまったのだと思います。それにしても捉え方を変えると、180度見える世界が変わる。考え方って本当に大事ですね。来年まであと少し。残りの数日も一日一日大切に過ごしていきたいと思います。

色
2016.10.04

color

最近、色を確認するためによく糸見本帳を広げています。昔から色好きな私は「色を決める」事に対して得意意識が強かったのですが、パッケージ等、紙上の色を決める時は「コレだ」と直感が働くのに対して糸の色となると考えすぎてうまくは運ばず、色の背景を考えたり、想像したり… 実にじっくりと慎重に色決めをしています。色のもつ力は偉大なので、この時間は必要な時間でありますが 決めたはずの色が、別の色になり、巡り巡ってまた決めた色に戻るということも。靴下は主役より脇役の立場が多いので、一般的に明るい色は使いにくいなど服と違って少し特殊。仕事で履かれる方も多いためベーシック色は基本ですが、名脇役になれる普段使わない色も魅力的で、どうしてもそこから抜け出せず、どれがいいか考えすぎて、くるくる回り続けているのかもしれません。
どんな色でも履いて下さる方が上手に着こなして頂けるので自由な気持ちで色選びすればいいのかもしれませんが、柔軟な頭を持ち常に色が発するイメージを新たな思考で感じ取って自分なりのルールを更新していければと思っています。それにしても色の世界は実に深く、永遠に見飽きることない不思議な世界。年老いてもこうしてずっと色と向き合って生きていけたら幸せです。もうすぐ、指定した色が靴下となって工場から届きます。たくさんの方に渡って履き心地とともに色も楽しんで頂けますように。

着地点
2016.09.07

着地点

グリュックントグーテの名前を変えると公言してからもうすぐ3ヶ月が経とうとしています。ずっと頭の中にあることを行動に移さなければ前進できない気がして、覚えて頂きやすい素敵な響きの名がどこかにあるような気がして、 これまでいつ何時も頭において名前と向き合ってきました。
でも、真正面から向き合い、たどり着いた場所には変わらず「Glück und Gute」の名がありました。候補として色々な名前が出ましたが、いずれも心の中で、何か違う何かわからない違和感のようなものを感じてしまうのです。今でもまだ別の何かがあるかもしれないと思う気持ちはありますが、
きっと、この靴下が生まれた時から、知らず知らずのうちに呪文のように唱えていた「グリュックントグーテ」が、身体にしみ込んでしまっているのかもしれません。こうなると自分の中にしまっておくべき事柄だったかもしれない、表に出して、多くの方を惑わせてしまったかもしれないと反省しています。でもこうして真剣に向き合える機会を頂けたことをとても感謝しています。

今回、年配の方にも覚えて頂ける名前の発掘はできませんでしたが、お客様からのアドバイスで、Glück und Gute グリュックント グーテに略称もしくは通称をつけることを思い立ちました。とはいえ、 グリュックントグーテの略「ググ」、「グーグ」、「グーテ」…  未だ決めかねていますが。これからも引き続き、身体が元気になるもの、心が豊かになるもの、日用として使えるものをひとつひとつご提案できたらと思っています。まだまだ暑い日が続いていますが、空には秋の雲。本当の秋もすぐそこまで来ています。2016年の秋冬に備えあたたかい厚めの靴下を…。引き続き どうぞ宜しくお願い致します。

南の国
2016.08.31

南の国

ニュージーランドへ行ってきました。8歳の娘と1歳の息子を連れての初めての海外。NZは冬、体調は崩さないだろうか、10時間の飛行機の中でじっとしてられるだろうか、いろんな不安を抱きながらの出発となりましたが、それまで雨続きだったオークランドの天気が好転しぽかぽかの日射しにあたたかく出迎えられました。車窓からは見渡す限り大地が広がり、のびのびと草を食べる牛や馬、羊たち。そして驚いたのが、殆どのニワトリは「free range」で育てられていること。卵の値段は日本の倍以上(500円〜1000円ほど)しますが、日本の養鶏場のイメージとは異なり、小屋と広大な庭を自由に行き来し、本当にのびのびと走り回って水を飲み、好きなところに卵を産み落とす。
ニュージーランドの動物たちは、皆ストレスを感じる事無く動物らしい生活の中で生きている。そして、その命をいただく私たち人間も、安全と美味しさという恩恵を頂く。それがとても印象的でした。 日頃、買い物に行く時に不安でついつい原材料表示を見てしまう私。コンドミニアムに宿泊し自炊生活をしていたので、NZでもingredientをチェックして食材を購入していたのですが、そういう必要ない位、食の安全という豊かさがありました。
夜になると月の光の強さに驚きます。日本の月の何倍もの強い力で輝く月。本当に吸い込まれそうになります。また反対に日中は太陽の光が強すぎる。南極のオゾンホールが近いため、紫外線量は日本の8倍。日焼け止めとサングラスは必須です。ずっと晴れ続きだったのですが、残り2日になった日に今度は急に雨が降り始めました。その雨は帰る日まで丸2日止まる事無くずーっと降り続け、止む気配がない…全てにおいて自然の、地球の力を強く感じました。
実はニュージーランドは、ずっと行きたかった国ではなく、呼び寄せられたように急に行く事になった国。だからこそ不思議な縁があるのかもしれないなぁと感じてしまいます。沢山の思い出とともに、しばしの休息を終え、また元の生活に。それにしても、こんな大きな旅をしたのは何年ぶりだろう。旅が癖になりそうです。