Diary

道
2021.01.25

これっと決めなくても、たどり着く?

お風呂に浸かりながら、なぜか就職活動の頃の自分を思い出していました。採用枠が少ないのに学生の数が多い就職氷河期といわれる年で、「5業界に資料請求をせよ」と就職部から言われたまま、行きたくもない業界にも資料請求をしていた頃。ある服飾大手のメーカーでの集団面接で「あなたはなぜ我が社に就職したいのですか?」と尋ねられ、洋服メーカーに特に思い入れがあったわけでもない私は、当たり前にうまく答えられず言葉に詰まりました。(本当になぜこの場に来たのかと恥ずかしく、その時の空気を今でも鮮明に覚えています)。その後、自分が好きな食の分野の会社に進みましたが、今はどちらかというと、服飾よりの仕事をしている・・・学生の時には思いもよらなかったことで、そう考えると不思議な気持ちになります。

何かこれからの仕事を考えるとき、人は「私はこの道に進む」ときっちり決めたくなるけれど、その一番最後を決めなくても小さなことでも一番身近な「したいこと」に向かって進んでいけば、自ずと無事自分の道に進んでいくのでは?! 今の時代、人は日々の情報量が多すぎて、そこで見たもの、聞いたもので日々思考がどんどん変わっていくから、1分前の自分はすでに過去。若い時から「将来の夢は◯◯です」って、その道でずっと進んでいけたら達成するスピードもはやくて一番ですが、もし今決められなくても焦らなくていいのだと(若い頃の自分に伝えたくなる)思います。日々の目標を定めて、今年したいことを明確に一生懸命生きていれば、自ずと自分の未来は狭まってそこで固まる。それがもしかしたら、自分の進むべき道なのかもと未だまだ発展途上の私を見て思うのでした。