Diary

色
2016.10.04

color

最近、色を確認するためによく糸見本帳を広げています。昔から色好きな私は「色を決める」事に対して得意意識が強かったのですが、パッケージ等、紙上の色を決める時は「コレだ」と直感が働くのに対して糸の色となると考えすぎてうまくは運ばず、色の背景を考えたり、想像したり… 実にじっくりと慎重に色決めをしています。色のもつ力は偉大なので、この時間は必要な時間でありますが 決めたはずの色が、別の色になり、巡り巡ってまた決めた色に戻るということも。靴下は主役より脇役の立場が多いので、一般的に明るい色は使いにくいなど服と違って少し特殊。仕事で履かれる方も多いためベーシック色は基本ですが、名脇役になれる普段使わない色も魅力的で、どうしてもそこから抜け出せず、どれがいいか考えすぎて、くるくる回り続けているのかもしれません。
どんな色でも履いて下さる方が上手に着こなして頂けるので自由な気持ちで色選びすればいいのかもしれませんが、柔軟な頭を持ち常に色が発するイメージを新たな思考で感じ取って自分なりのルールを更新していければと思っています。それにしても色の世界は実に深く、永遠に見飽きることない不思議な世界。年老いてもこうしてずっと色と向き合って生きていけたら幸せです。もうすぐ、指定した色が靴下となって工場から届きます。たくさんの方に渡って履き心地とともに色も楽しんで頂けますように。