Diary
南の国
ニュージーランドへ行ってきました。8歳の娘と1歳の息子を連れての初めての海外。NZは冬、体調は崩さないだろうか、10時間の飛行機の中でじっとしてられるだろうか、いろんな不安を抱きながらの出発となりましたが、それまで雨続きだったオークランドの天気が好転しぽかぽかの日射しにあたたかく出迎えられました。車窓からは見渡す限り大地が広がり、のびのびと草を食べる牛や馬、羊たち。そして驚いたのが、殆どのニワトリは「free range」で育てられていること。卵の値段は日本の倍以上(500円〜1000円ほど)しますが、日本の養鶏場のイメージとは異なり、小屋と広大な庭を自由に行き来し、本当にのびのびと走り回って水を飲み、好きなところに卵を産み落とす。
ニュージーランドの動物たちは、皆ストレスを感じる事無く動物らしい生活の中で生きている。そして、その命をいただく私たち人間も、安全と美味しさという恩恵を頂く。それがとても印象的でした。 日頃、買い物に行く時に不安でついつい原材料表示を見てしまう私。コンドミニアムに宿泊し自炊生活をしていたので、NZでもingredientをチェックして食材を購入していたのですが、そういう必要ない位、食の安全という豊かさがありました。
夜になると月の光の強さに驚きます。日本の月の何倍もの強い力で輝く月。本当に吸い込まれそうになります。また反対に日中は太陽の光が強すぎる。南極のオゾンホールが近いため、紫外線量は日本の8倍。日焼け止めとサングラスは必須です。ずっと晴れ続きだったのですが、残り2日になった日に今度は急に雨が降り始めました。その雨は帰る日まで丸2日止まる事無くずーっと降り続け、止む気配がない…全てにおいて自然の、地球の力を強く感じました。
実はニュージーランドは、ずっと行きたかった国ではなく、呼び寄せられたように急に行く事になった国。だからこそ不思議な縁があるのかもしれないなぁと感じてしまいます。沢山の思い出とともに、しばしの休息を終え、また元の生活に。それにしても、こんな大きな旅をしたのは何年ぶりだろう。旅が癖になりそうです。